世界の文民統制 2011 9 4
独裁国家においては、文民統制に関して、
政治指導者に相当な負担がかかると思います。
民主主義国においては、
議会やマスコミ、そして国民が、
文民統制の負担を軽減してくれるのです。
2009年7月24日に「文民統制」という記事を書きました。
これは、中国を念頭において書いたものです。
この当時でも、政治指導者に相当な負担がかかっていると思いました。
今は、どうか。
中国においては、二つの指導力が競い立っていると思います。
それは、政治的な指導力と軍事的な指導力です。
文民統制 2009 7 24
シビリアンコントロールを確立するのは、
いつの時代においても、難しい。
これは、以前も書きましたが、イラク戦争中、
「それは、ホワイトハウスが承知しているのか」という事態が、
何度かありました。
アメリカですら、シビリアンコントロールは、
このような状態ですから、他の国は、どうなっているでしょうか。
軍を完全に掌握するには、
強力なカリスマ性があるか、
大きな政治的実績があるか、
軍事的な天才であるか、
いずれかの要素が必要です。
いや、できれば、二つ以上該当することが望ましい。
もちろん、民主主義国においては、
有権者(国民)の力が強いので、政治家の負担は軽減されるでしょう。